2018-10-29 人のいない事務所 感覚的なもの 職場のほとんどの人が、出張で出ていってしまったので、部屋がガランとしている。磨りガラスの窓から注ぐ光が部屋に満ち、寒そうな風が外でぴゅーぴゅー鳴っている。 いつもの賑やかさはそこにはなく、落ち着きのある先輩と私の2人だけが、デスクに向かってキーボードを叩いている。キーボードを叩く音と、テレビから流れる民放の笑い声だけが、とおく響く。 これから2週間は、こんな日々が続くらしい。落ち着く。