けんちょむの生活記録

とりあえずこのまま何となく生きていくことの重みに耐えられずに廃人になってしまいそうなので、何か書かして下さい。

金相場について

 金相場について。

 米中貿易戦争が昨今話題に上ることが多いので、安全資産といわれる「金」について。「金」は有事において強いです。たぶん世界中、どこへ行っても「金」は高値で取引することができます。希少性が高いからです。 

 他方、国が滅べば紙幣は紙くずです。マネーレス化していても、それは同じ。通貨は信用で成り立っているからです。なので、今トルコの通貨であるリラが暴落しているということで、トルコの人にとっては、ある日、手持ちの1000万リラが、何もしていないのに500万リラになるといった衝撃があるわけです。悲しすぎ。  

 でも、ここでトルコの人が、自分の資産を「金」で保有していたとするとどうでしょう。リラが暴落しようが、へっちゃらなわけです。別に外貨でもいいです。ドルでもいいし、ユーロでもいい。もっとも、ユーロはリラに引きずられて下げてますが。ともかく、リラではなく別の通貨で資産を持っていれば、暴落もなんのそのです。 

f:id:kenchom:20180816200224j:plain

  そんなこんなで、困ったときに世界の人が買う通貨が、円です。イチバン暴落しなさそうな通貨ということで、買われるわけですね。ちょっと世界が不況になると、すぐに円高になります。日本にいると、私たちの持っている円が安全資産であるとか、そうでないのかとか、そもそも生まれてから円の信用が崩れたことがないという人が大半ですので、そのあたりの感覚に疎くなってしまいますが、そういうものです。 

 じゃあ、世界中が一斉に不況になったらどうなるでしょうか。円もドルもです。そうなると、やはり「金」に流れるわけです。そして「金」はドルで決済されるため、ドルの信用に大きく影響されます。 

 つまり、ドル高になれば「金」相場は下がり、ドル安になると「金」相場は上がります。他方で、ドルで決済される金相場とは別に、日本円で取引される金相場においても同様に、円安になれば「金」相場が上がり、円高になれば「金」相場が下がることになります。

  2013年から15年の間は、世界の「金」相場はドル高にともなって下がっていましたが、日本ではアベノミクスによる金融緩和政策により円安となり「金」相場が上がりました。18年8月16日現在、リラ暴落の影響で円が買われ、円高となっているため日本の「金」相場は下落傾向にあります。

  そんな中で、先日私は特に考えもせずに金ETFに投資してしまったわけですが、ちょっと調べたら上記のような結論に至り、すぐに売りました。食事2回分損してしまいましたね。 

 もっとも、円高であるということは、ドル建ての「金」を安く買えるというメリットもありますので、これからドル相場で「金」が上がるという見積もりが立てば、購入してみるのも手なのかと思います。